劇場版レイプゾンビ
LUST OF THE DEAD 新たなる絶望
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童貞オタクをのぞく世界中の男たちがレイプゾンビ化。襲われた女は中出しの毒で即死。頭を撃ち抜いても首を切り落としても死なないレイプゾンビの活動を止めるには、キンタマを撃ち抜くかチンポを切り落とすしかない。
核攻撃で廃墟となった東京に、レイプゾンビ化しなかった童貞オタクたちがアキバ帝国を建国。レイプゾンビをリア獣と呼んでパシらせ、三次元女狩りをはじめる。生き残った女たちは女村避難所を作って徹底抗戦。男女の断絶は今や決定的となった。
アキバ帝国の現人女神として祀られる恋人のモモコを奪還するために、レズビアンナース・ノゾミ(めぐり)がクローン再生させたカナエ軍団(亜紗美)と、進化人類抹殺を目的とする米軍アンドロイド・アンヌ(あいかわ優衣)の超絶バトルは、アンヌとカナエ軍団の壮絶な相討ちと、モモコの死によって決着する。モモコが産んだ進化人類・アキラは助かり、ノゾミと同行したクローン元オタク神主・ノボル(中沢健)の腕に残された。
それから五年。五歳にしてすでに第二次性徴を迎えたアキラ(ももは)の乳房はささやかながらはっきりと膨らみを見せる。
アキラは男性器と女性器を併せ持つ両性具有体だった。男対女のジェンダー論争からも同性間モテ非モテ性淘汰闘争からも自由な、単為生殖も可能な進化人類。からくも生き延びた進化学者・フレッシュ後藤(貴山侑哉)は、アンヌのスクラップを回収してアクセスツールの生首パソコンとして使用し、アキラの教育係を自認していた。
だが米軍アンドロイドは強く、何度対決を繰り返してもノゾミはモモコを助けることができない。世界全男性のレイプゾンビ化現象も止まらず、人類滅亡の危機は相変わらずだ。
しかし、まったく変化がないわけではなかった。あるときタイムリープからノゾミが帰還すると、実験をサポートしていたパンク女・アヤカ(希咲あや)と女子高生・サオリ(あん)の存在が消えて、代わりに自衛官・チカ(衣緒菜)とヤヨイ(文月)がいた。二人は五年前のアキバ帝国による女村総攻撃で死んだはずだ。混乱を隠せないノゾミだった。
果たしてノゾミは時の狭間からモモコを救い出すことができるのか? 因果律の破壊で人類滅亡の運命は改変できるのか? 男と女は断絶を超えて理解し合えるのか?
物語はさらなる混沌へ。その先にあるのは希望かそれとも絶望か?
劇場版レイプゾンビ LUST OF THE DEAD 新たなる絶望 予告編
一方、モモコをあきらめられないノゾミは、ノボルとともに新たに合流したルリコ博士(若林美保)の開発するタイムマシンを使って過去への遡行を繰り返し、モモコを助けようとしていた。バイブレーター型のタイムマシンを膣内に挿入して、絶頂の瞬間に精神だけを過去の絶頂体験の瞬間へと飛ばすサイコリープ。絶頂と絶頂を繋ぐアクメリープだ。ルリコは時間遡行こそが、レイプゾンビ化現象の蔓延によって滅亡寸前の人類を救う、唯一の方策だと考えていた。
ブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスでトルネードを起こすか。カオス理論の予測不可能性とバタフライ効果。些末な過去の事象を変えることで、そこから繋がる現在に劇的な変化が望める。打つ手のない現状を打破する苦肉の策だった。風が吹けば桶屋が儲かる。仏陀の基本思想である此縁生縁起にも通じる発想だ。恋人を亡くし、過去改変の強い希望を持つノゾミは、その被験者として最適と言えた。